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平成15年7月5日 NPO設立総会にて
スキーを愛好する聴覚障害者や聴覚障害者スキー指導員は毎年増え続けています。私たちを含む聴覚障害者スキーヤーはVTR等の視覚メディアでの学習や、同じ障害者同士で情報交換を行うなどしてスキー技術を身に付けようとしていますが、現状では技術情報の伝達メディアのひとつであるVTR教材では字幕の解説が殆んど付いていません。また、新しいスキー技術や最近の傾向を得られる唯一のチャンスであるスキー指導員研修会も手話通訳者がいなければ難しい状況です。このように情報量が必然的に健聴者より限られてしまうため、正しいスキー技術や最近の傾向をいち早く身につけることが難しくなっています。指導する側の聴覚障害者スキー指導員もスキー教本やビデオなどで指導方法を勉強していても、それが視覚メディアで示されるスキーの動きと一致しないことが多く、実際の指導現場で困ってしまうことがたびたびありました。
これらの問題を解決するために、1996年に全国の聴覚障害スキー指導員が集まって任意団体として聴覚障害スキー指導員会を結成し、今日までに指導員同士の情報交換や聴覚障害者向けのスキー大会・スキー合宿等の開催を通じて聴覚障害者スキーヤーへの啓蒙・普及活動を実践してきました。しかし任意団体であるが故に外部団体に対して字幕付き視覚メディア製作の要望や手話通訳者の派遣依頼、そしてスキー大会のスポンサー獲得などに支障が出てくることもありました。
このような中で、今後も引き続き聴覚障害者だけでなく聴覚障害児にもスキーの楽しさや正しいスキー技術を普及させていくためには、これまでの活動をより一層活発化し、社会的に認知された法人団体としてより広く外部団体や全国の聴覚障害児・者に聴覚障害者スキー指導員会の存在を知っていただき、本会の活動や事業に賛同していただくことが本会の活動趣旨にふさわしいと考えています。
以上の趣意に鑑み、特定非営利活動法人全日本聴覚障害スキー指導員会を設立して、より積極的な事業活動を展開し、聴覚障害児・者全般に対するスキーの普及及び技術水準の高揚に関する事業を展開していきたいと考えています。
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